マイホーム転勤
"夢のマイホーム"、サラリーマンがよく耳にしたり、口にしたりする言葉です。
私もかつては、その"夢のマイホーム"を夢見て、お仕事をしていました。
しかし、かつての先輩社員が、マイホーム購入の直後、転勤するという辞令が下り、その夢を諦めました。
その先輩社員は、マイホームへの引っ越しが完了し、段ボールの開封作業中に、転勤を言い渡されました。
そして、マイホーム購入の2ヵ月後に、開封されないままの段ボールと、新天地へと旅立っていきました。
家を購入すると転勤する、サラリーマンにとっては、昔から当たり前のようにある悪夢の出来事です。
自分は大丈夫だろう、その先輩社員は語っていました。
しかし、その悪夢の転勤は誰にでも例外なくやってくるというのが、昔も今も不変の事実です。
そもそも、何故、家を購入する必要があるのでしょうか?
・自分と家族の住処
・社会的なステータス
購入する理由は、人によってさまざまです。
ちなみに、私のかつての上司は、住んだことの無い家を2件ほど持っておりました。
まさに社会的な地位を、周囲に示す名誉欲の塊のようでした。
しかし、そのような欲を持ったところで、どれほどの意味があるのでしょうか?
購入した家に住むことができず、お金を無駄に浪費していくことに、何の価値があるのでしょうか?
しかも、家のような固定資産は放っておいても、ただ劣化していくだけです。
そのため、家族帯同で転勤する人達の多くが、ローン返済の充てに、家賃収入を得る目的で、その家を他の人に貸し出します。
そうなると、結局、自分と家族以外の誰かのために、綺麗な家を提供しているに過ぎません。
ただ、虚しさだけが残るだけです。
しかも、会社はその人が家を購入した途端、会社に従う奴隷、社畜の烙印を押します。
奴隷と言う名の転勤族として、会社都合で至るところに行かせることができるようになります。
そうなると、簡単に転勤を断ることはできません。
また、転勤で行った先で、家を購入したところに戻してほしいと主張したところで、話はそう簡単にうまく纏まりません。
何故なら、その人の上司も会社から同じような扱いを受けていることが大半であるからです。
かつて上司が会社から受けた痛みが、部下の主張を通すことを妨げるわけです。
これぞ、まさに階級組織の悪しき風習です。
このように、会社組織に所属した上での家の購入は、買った本人や家族が幸せを得ることはありません。
得たとしても、あくまで一時のものです。
むしろ、会社からは奴隷の烙印を押され、販売業者からはローンの支払いを迫られ、長きに渡る不幸を得ます。
つまり、購入者にとっては、会社組織からより拘束され、逃げることのできない、マイホーム転勤と言う名の悪夢の道なのです。
これまでの時代は、そのような悪しき時代でした。
しかし、今回のコロナ禍によって働き方も大きく変わってきています。
在宅勤務が可能となり、転勤や単身赴任も不要になるという話も出てきています。
ムリな「働かせ方」との決別に挑むNTT、デジタルの力で転勤・単身赴任も不要に #働き方改革 #日本型雇用 #リモートワーク #ITシステム https://t.co/z3boXMkDxK
— 日経クロステック IT (@nikkeibpITpro) October 19, 2021
それぞれのライフステージに合わせて、より幸せに生きるために、
コロナという大きな変化により、多くの働く人々が、マイホーム転勤や奴隷から解放され、
真に"夢のマイホーム"に住むことが出来るようになることを願います。