押印
「押印(おういん)」とは、はんこ、すなわち印章を朱肉につけ、紙などに押しつけて印影を残すことをいいます。似た言葉に「捺印(なついん)」がありますが、実はこちらも押印と全く同じ意味です。
−GMOサインより一部引用−
連日、無駄な業務の記事を掲載しておりますが、この押印も非常に無駄な業務です。
業務フロー例としては、まず、担当者が処理を行い、紙を印刷し、担当者名の押印をします。
その後、承認者が処理内容を確認し、承認者名の押印をします。
そして、その押印した紙を、ファイルにファイリングします。
以上のフローから、下記のような無駄が発生します。
印刷する紙、印刷機の動力、押印作業、押印のための朱肉、紙をファイリングするために穴をあけるパンチ、ファイリングするファイル、ファイルを保管するスペース、その工程を実施する人の手間、
すべて無駄です。
結局、印刷した紙に、誰が担当者か、誰が承認者かがわかるようになっていれば、問題ないわけです。
人によっては、その内容確認をした証拠が、押印という方もいらっしゃいます。
そうであるなら、押印をせずとも、☑チェックマークを付けるだけでも十分です。
むしろ、☑チェックマークを付けるほうが、簡単でよりスムーズです。
では何故、わざわざ、このような手間のかかる押印業務が発生するのでしょうか?
(押印ビジネスという側面もあろうかと思います。)
すなわち、仕事の無い暇な承認者のため、です。
会議の記事でも紹介しましたように、何の仕事も持っていない承認者が、何の仕事も無いことを悟られないために、パフォーマンスとして、存在しているに過ぎません。
その組織内部における役割上の威厳を示したいのか、プライドを示したいのか、担当者からすると、余計な手間以外の何物でもありません。
昨今、河野太郎元行政改革担当大臣の指揮の下、脱ハンコ、が推進されてきたことは、記憶に新しいと思います。
■自民党政権の実績(脱ハンコ)
— 自民党大阪府連 (@jiminosaka) October 29, 2021
河野太郎前大臣を先頭に、行政の脱ハンコに取り組みました。国の行政手続の9割以上が押印廃止となり、今後、府市町村にもこの流れを広げていきます。自民党は、これからも令和の時代にあわせ、ドンドン見直しを進めてまいります。#衆院選 #自民党 #維新 pic.twitter.com/wir4HdviBr
しかし、脱ハンコは、脱ハンコだけでは、効果が薄いのが実態です。
何故なら、脱ハンコは、脱ペーパーレスとセットにしてこそ、最大の効果が発揮されます。
神戸市の在職証明書、今夏から押印の義務づけが廃止されたってことですけど、印マークが無くなった以外は特に変わってない…
— ソラド株式会社 (@SORAD_Kobe) November 4, 2021
結局、紙に書かなきゃだし、何なら押印が不要な分、誰にでも作れちゃう証明書になってません?
脱ハンコってこういうことじゃないような…😅 pic.twitter.com/SyhggACJk5
以上のように、脱ハンコによる証明書の偽造リスクを抱えてしまう状態になっております。
私も年末調整に向けての手続きを進める中で、妻の所得証明書の提示を、会社から求められました。
妻に所得証明書の紙書類を役所に取りにいってもらい、その紙書類を私がスマートフォンで写真を撮り、そのデータをアップロードし、提出を完了しました。
データのアップロードをする点は、良かったものの、理想を言うのであれば、紙書類自体をデータとして貰えれば、なお良かったです。
それが出来ていれば、妻がわざわざ役所まで足を運ぶ時間を、別の時間に有効活用できたわけです。
また、それによって残ったものは、所得証明書の紙書類の処分の無駄、です。
脱ハンコも脱ハンコのまま、中途半端に改革を終わらせることなく、脱ペーパーレスまで、最後まできちんと、改革を完了し、無駄な時間が無くなることを期待しています。
投資の記事でも紹介しましたように、
RAPTブログでは、時間の使い方について、人生において、踏み込んだ深い記事が掲載されております。
無駄な時間を徹底的に無くし、
この地における人生の時間を、
より良い天国に行き、より良い生活をし、永遠の時間を過ごすための、
準備を整える時間として、
時間を有効活用すること、
それが大切なことです。